- ホーム
- ごあいさつ
院長ごあいさつ

西尾医院 院長 吉田洋美です。
当院は、私の父・西尾元哉が昭和49年5月に開業し、令和6年5月で開業50年を迎えました。当時は精神科の開業医は珍しく、京都で2番目の精神科の開業医でした。そのため、当初は患者さんが少なく、父も苦労したようですが、母も手伝いつつ力を合わせて少しずつ患者さんを増やしていったと聞いております。
平成20年に、以前の京町屋の趣を残しつつ現在の医院に建て替え、その際に院長を父から私・吉田洋美が引き継ぎ、現在に至ります。当院は、最近のクリニックのように街中でも駅近でもなく、普通の民家のなかにぽつんとあるため、ときどき新しい患者さまが道に迷われることがあります。そんな隠れ家的な当院ですが、前代の父からの教えで大切にしていることがあります。
それは「ひとりひとりの患者さまを丁寧に診る。」です。当たり前のことのようですが、本当の意味でそれを実行することは簡単ではないと、日々の診療の中で実感し、「丁寧に診る」とはどういうことになるのかと改めて考えました。
最近、テレビで「舟を編む」というドラマを見ました。原作は小説で映画化もされたので、ご存じの方も多いかと思いますが、簡単に内容を言うと、国語辞典の編纂に奮闘する編集者たちのお話です。その中で編集に携わる国語学者の松本先生という方のセリフに、とても共感しました。「死者とも、未来の人ともつながるために人は言葉を生み出した」、というようなセリフです。例えば、私が亡くなった父や母のことを思い出して姉と語り合えば、あの世の父や母とこの世の私たち姉妹がつながっているというような意味です。
心療内科・精神科の治療の場においては、身体科の治療の場よりも言葉の力がより治療上重要となります。私たち治療者は、患者さんと言葉を交わすことにより、患者さんの状態を理解し、見立てをし、治療を考えます。この治療の場で、治療者と患者さんとは「言葉によりつながっている」ことになるのかと思います。
父の教えの「ひとりひとりの患者さんを丁寧に診る」ということは、「ひとりひとりの患者さまと言葉を尽くしてつながる」ということになるのではないかというのが、私なりの解になります。
これからも「患者さまとのつながりを大切にした丁寧な治療」を心がけて、皆様のお役に立てるよう精進したいと思いますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
院長 吉田 洋美
医師紹介
院長 吉田洋美 【女医】

(院長の娘の友達が描いてくれました)
略歴
- 近畿大学医学部卒業
- 京都府立医科大学附属病院精神科 研修医
- 京都第二赤十字病院心療内科 修練医
- 医療法人 三幸会 北山病院勤務
資格等
- 公益社団法人日本精神神経科学会認定 精神科専門医
- 精神保健指定医
- 日本医師会認定産業医
- 日本心身医学会所属
- 日本精神神経学会所属
- 京都労働局 健康管理医
- 損保ジャパン 嘱託産業医
- 京都精神科診療所協会 理事
- 京都府精神科医会 理事
副院長 吉田卓史

(院長の娘の友達が描いてくれました)
略歴
- 京都府立医科大学卒業
- 京都府立医大附属病院 精神科 研修医
- 京都府立医大附属病院 精神科 修練医
- 医療法人桜花会 醍醐病院 勤務
- 京都府立医科大学大学院 精神機能病態学 学内講師
- 京都橘大学 特任教授
資格等
- 医学博士
- 精神保健指定医
- 公益社団法人日本精神神経学会認定 指導医 専門医
- 日本臨床精神薬理学認定 専門医
- 日本行動療法学会 認定行動療法士
- 臨床心理士